CPUファンダクト製作





今回はこの穴を作りました。

こんなもん、最近のPCケースには当然のようについてるんだが、
なんてったって俺のメインPCは大学2年のときに作った5年もの。

そんな素敵機能は一切無い。


最近、いろんな人のパソコンを作りながら、この穴いいなぁとか思ってた。


そんなある日、ふとCPU温度を見ると、91℃。


いやいや、いくらサラブレッドコアのあっついアスロンだって、
エアコン効いてる部屋で91℃はダメでしょう。

原因はCPUファンの回転数が落ちてることだった。

せっかくなので中央環状のヤマダさんに行ってCPUクーラーを買おうと思ったら、Socket478用しか無い。
驚愕の品ぞろえですよ、ヤマダの自作コーナー。もう行かない。

仕方ないので冷却性能重視の爆音8cmファンを購入。

今回のダクト作成を思いついたわけです。


で、ここからが本番。

定番の準備するもの。


さて、加工しやすい板ですが、俺はコーナンで厚さ0.3mmのアルミ板を買ってみた。
冷却装置っぽくてよろしい。




アルミ板の反射で逆光になりました。

第一部 ファンサイズ変換アダプタ編

まず、構想を練る。




分からんな。



ちゃんとした図(単位:mm)(クリックで拡大)

CPUクーラーが6cm×6cmで、買ってきたクーラーが8cm×8cmなので、

こんなものを4つ作って変換アダプタを作る。



0.3mm程度のアルミ板なんざ、ふつうのカッターナイフで楽々切断。

と思ったら意外と手強かったがカッターで切れることは切れる。





で、これを、



この点線で谷折り。

って、金属板が簡単にきれいに折れるわけが無いので、



折りたい場所をカッターで少し切って、



定規を当てて圧迫しながら折る。



で、ここで今更ながら、こいつをヒートシンクに固定するのと、こいつにファンを固定するのに、




こんなねじ穴が必要なことに気づく。

折る前に気づきたかったところだ。



で、ここはもちろんドリル・・・・なわけだが、手元に精密ドライバーを発見。




図:精密ドライバー(鋼鉄)vsアルミ板(もちアルミ)







精密ドライバーの圧勝だった。


あとはこれを4枚、ぐるっとヒートシンクに固定して、8cmファンを搭載する。





ヒートシンクに固定したら無理矢理ファンを入れて固定。





加工精度の低さと、設計思想のレベルの低さから生まれる大量の隙間は、
セロテープでふさぐ。


別に商品化するわけじゃなしに、
要は見た目が崩れずに空気が漏れなければ何でもいいわけで。



これでとりあえずファン変換アダプタは完成したわけだが、
じつはこれ、背が高すぎてケースからはみ出してる。

そもそも俺が決めた縦150mmってのは、たまたま買ってきたアルミ板が300×150だったからなわけで。

寸法決めるって大切なことですよ、みなさん。

仕方ないので上を10mmほど切除して、薄型ケースファンを付けて作り直した。

あと、この写真のままだとファンが逆。
せっかく外にダクトを出そうとしてるのに、これじゃ排気ファン。
ヒートシンクに当たるのはケース内の熱風。

意味がないので吸気に変更。


第一部 完。

第二部 PCケース吸気口編

このままだとケースのフタを閉めたら熱気むんむんなので、
フタに穴を開ける。

まずは、



フタに対するCPUクーラーの位置を確認。





それをフタにプリント。

例によって例のごとく



ディスクグラインダーでカット。

不可逆加工大好き。









もうここまで切れてんのにあとちょっとがなかなか切れない。

恐るべし加工硬化

裸足に草履で熱い熱いつぶやきながら、一人寂しく作業を続行。





切れた。

でも切り口が絶望的に尖ってる。

売る訳じゃないから何でも良いというレベルを超えて、俺がケガする。

てことで、



今度はエアツール。
何て名前か分からんけど、とりあえずサンドペーパーがぐるぐる回転する便利アイテム。

これで快適にバリ取りが出来るぜ、ウィーーーーーーンガクッ

うぃーーーーーーーーーんガクっガクッ・・いてっ・・・・ウィーン・・・







別に尖ってても気をつければ大丈夫なんじゃないかな。


てことで、パソコンに付けてみる。



ジャストミート。


しかしやはり尖ってるのは危ないので、厚紙で隠す。



こうして、



こう。

ってオイ。無地じゃなかったのかよ。
ハメて初めて気づいたわ。


ということで、ファンの外箱のプラケースを使う。





ここで登場するのが、



フェイスマスク。
これすごいよ。吹雪の中滑っても全然平気。あったかい。

でも、雪降ったらゲレンデに出ない俺には必要ないし、なんたってかっこわるい。

ってことで、



パソコンパーツへ異動。





フタに付けて、ケースに搭載。



アウチ。

押し込め押し込め。



よし。






完成。

で、問題のCPU温度なのですが、
昨日のCPUファン壊れた状態で、91℃。
壊れてなくても80℃前後。
現在、エンコして74℃。
UDもエンコも止めてCPU負荷を無くすと60℃前後まで落ちる。

かなり冷却性能あがりました。


ところが、突然えらいHDDの温度が上がった・・・

側面に吸気口が出来たせいで、フロントの吸気量が減ったせいかと。

また何か考えんと。